新年明けましておめでとうございます。同窓会員の皆様には、健やかに新春をお迎えになったこととご拝察いたします。

振り返りますと昨年は新型コロナウィルスの猛威にさらされ、本会行事も感染予防を優先し対処せざるを得なかった一年となりました。同窓会各支部へ直接伺うことが出来ず残念でなりません。しかし、こうした環境にあっても同窓会員の活躍は目覚ましく、11月に愛知県で開催された第58回技能五輪全国大会においては、日専校卒業生は日立グループ、三菱パワーを合わせ52名と1名の在校生選手が出場し、無観客という異例の環境の中、3つの金メダルをはじめ22個のメダルを獲得し輝かしい成果を挙げられました。また、日研支部の高木誠吾さん(63回卒)と大みか支部の古橋俊徳さん(67回卒)が黄綬褒章受章の栄誉に浴されるなど、ご活躍の報に接する度に誇りに思う次第であります。

日専校におきましても昨年3月からの休業に始まり5月からのリモート授業、7月からの自宅通学も併せた登校となり、その後も感染予防を前提とした運営を行う一年となりました。しかしながらコロナ禍にあっても生徒たちは、会話をしない食事や暑さ寒さの中での換気、日々の除菌作業などを継続して実践してくれています。こうした長引く厳しい環境にあって忍耐力や柔軟性を伸長させていると申せます。また、リモートツールの使用やこれを用いたコミュニケーションにも習熟し、ITを用いた環境への感性も職員と共に向上しつつあります。今後、学校としましても実習の充実と技能検定等の資格取得を軸に基礎技能を着実に習得させる一方、日立グループの取り組む「IT×OT×プロダクト」に応じうるモノづくり人財を輩出すべく、デジタル技術対応の基礎学習を整備してまいりたいと考えております。

日工同窓会100周年記念事業の取り組みは、「新しい日常」を試行しながらの運営とならざるを得ず、新年早々慌ただしくなるかと存じますが、会員の皆様のご理解、ご協力により進めてまいりたいと考えております。日専校の運営を合わせ変わらぬご支援を賜りますようお願い申し上げます。

最後に会員の皆様と皆様のご家族のご健勝とご多幸をお祈り致しまして、新年の挨拶とさせて頂きます。

以上